UN基準対応フレコンバッグ
UN Standard FIBCs
01.UN基準対応フレコンバッグ
UN Standard FIBCs
充填したフレコンバッグを輸出する際にUN基準対応のフレコンバッグを求められることがございます。
UN基準対応フレコンバッグとは「危険物船舶運送及び貯蔵規則」に定められた要件を満たすフレコンバッグのことを言います。
もちろん、弊社ではUN基準対応のフレコンバッグもオーダーメイドにて生産可能です。
是非とも一度お問い合わせください。
02.UN基準対応フレコンバッグの分類について
Classification of UN Standard FIBCs
- 13H1
コーティング(※1)が施されておらず、かつ、内張り(※2)付きでない樹脂クロス製のもの。
- 13H2
コーティングが施されており、かつ、内張り付きでない樹脂クロス製のもの。
- 13H3
コーティングが施されておらず、かつ、内張り付きの樹脂クロス製のもの。
- 13H4
コーティングが施されており、かつ、内張り付きの樹脂クロス製のもの。
- ※1 ワンウェイフレコンバッグにおける、コーティングとは主にラミネートのことを指します。
- ※2 ワンウェイフレコンバッグにおける、内張りとは主にPE内袋のことを指します。
03.UN基準対応フレコンバッグの容器等級と試験基準
Grades and Test Standards
UN基準対応フレコンバッグは内容物の危険性(=容器等級)に応じて下記の試験を実施します。
頂部吊上げ試験
試験内容:
フレコンバッグが床面から離れるまで吊り上げ、最大充填質量×6倍の荷重にて5分間保持する。
積み重ね試験
試験内容:
フレコンバッグを平滑で堅固な床面に直立させ、積重ね試験荷重を加え24時間放置する。
フレコンバッグに積重ねる試験荷重は、運送中の積重ね個数に相当する数の最大許容総質量の1.8倍に相当する荷重とする。
落下試験
試験内容:
フレコンバッグを硬く弾性力がなく平滑な水平面に規定の高さから落下させる。
(等級別落下高さ)
容器等級Ⅰ:落下高さ1.8m
容器等級Ⅱ:落下高さ1.2m
容器等級Ⅲ:落下高さ0.8m
裂け伝播試験
試験内容:
フレコンバッグを床面に置き、底面と内容物の頂部との中間位置に、フレコンバッグの主軸と45°の角度に側面を貫通する10cmの裂傷をつける。
この状態でフレコンバッグに、最大充填荷重の2倍に相当する荷重を均等にかかるように加え5分間保持する。
その後荷重を取り除いた状態でフレコンバッグを床面から離れるまで吊り上げ5分間保持する。
引落し試験
試験内容:
フレコンバッグを硬く弾性力がなく平滑な水平面に規定の高さから引き落とす。
(等級別落下高さ)
容器等級Ⅰ:落下高さ1.8m
容器等級Ⅱ:落下高さ1.2m
容器等級Ⅲ:落下高さ0.8m
引起し試験
試験内容:
横置きしたフレコンバッグを1つの吊具(吊具が4つある場合は2つの吊具)により0.1m/s以上の速度でフレコンバッグが床面から離れ垂直になるまで引き上げる。
- *容器等級Ⅰ・・・・・・・高い危険性を有するもの。
- *容器等級Ⅱ・・・・・・・中程度の危険性を有するもの、火薬類、病毒をうつしやすい物質(国連番号 3291 の医療廃棄物に限る。)、自己反応性物質(告示別表第一の容器等級の欄が「-」となっているものに限る。)及び有機過酸化物(告示別表第一の容器等級の欄が「-」となっているものに限る。)
- *容器等級Ⅲ・・・・・・・低い危険性を有するもの。
04.UN基準対応フレコンバッグの標識について
The Sign of UN Standard FIBCs
UN基準対応フレコンバッグは 、中身に応じて、それらの危険性を表す標識を取り付ける必要がございます。
弊社では下記例以外の標識類も自社にて手配可能です。
05.危険物容器(UNマーク)について
Dangerous Goods Containers / UN Mark
基本部分
01
危険物運搬勧告(Recommendation on the Transport of Dangerous Goods)に基づいた国連番号(IMDG CODE)とマーク。
化学工業の発展に伴い、危険物の運送は増大の一途をたどっているが、これらの危険物を安全に運送する事は、不可欠なテーマである。
国際間における危険物の安全運送(海、空、陸モード)のための統一基準・国連勧告に基づく危険物容器の試験認証も不可欠である。02
参考対応試験規格
危険物容器及び包装の検査試験基準 日本舶用品検定協会(HK)
危険物の規制に関する技術上の基準の細目を定める告示 消防法
毒物及び劇物の運搬容器に関する基準 厚生労働省
IMDG CODE 海上運送
ICAO Technical Instructions 航空運送
IATA 危険物規則 航空運送
JIS Z 1651:2017 フレキシブルコンテナの国内規則
BSI 6382 P1 フレキシブルコンテナの英国規則
03
フレキシブル容器の試験項目
積重ね試験、頂部吊上げ試験、底部持上げ試験、引裂き伝播試験、引落とし試験、引起し試験、落下試験、付属設備、その他
04
試験条件
収納予定物質によって試験条件と指標が異なる。
04
申請・検査
本社、製造工場現地共可
例:試験認証を受けたフレコンのUNマーク
06.UN基準対応フレコンバッグの弊社実績
Our Products
UN基準対応フレコンバッグ一例
UN基準対応フレコンバッグとは「危険物船舶運送及び貯蔵規則」に定められた要件を満たすフレコンバッグのことを言います。
昨今、充填したフレコンバッグを輸出する際にUN基準対応のフレコンバッグを求められることがございます。
弊社では多くのUN基準対応のフレコンバッグも生産、供給をしております。
そこで弊社がこれまでに製造してきたUN基準対応フレコンバッグの一例をご紹介いたします。
参考フレコンバッグ製品写真一覧
UN基準対応フレコンバッグ
(ラベル取り付けタイプ)
UN基準対応フレコンバッグ
(本体印字タイプ)
※参考写真内の印字内容は一部加工しております。