製品案内
Product Information
01.弊社フレコンバッグ製品の特徴
Product Features
フレコンバッグの特徴
01
お客様のニーズに合った設計
お客様のフレコンバッグへの充填環境、構内運搬、出荷などの物流仕組みを十分検討した上での開発、設計、試作、評価及び量産化。
02
独自のフレコンバッグ製品開発と海外自社工場での製造
日本にてフレコンバッグ製品の開発、海外自社工場での試作、性能試験、量産によって最適な仕様を最短納期でご提供。
03
徹底したコストダウン
海外自社工場の原価管理を徹底し無理無駄を省き、不良率の低減と歩留まりの向上に努め、また現地でできる事は現地で行い、最少人員の本社体制の確立により徹底的したコストダウンを実現。
04
最適な物流ソリューション
コンテナ直納に加え、得意先様のフレコンバッグの在庫管理を代行し、ジャストインタイムの供給体制を確立。
05
多種多様なフレコンバッグの品揃え
新JIS規格対応、UN規格対応、高清浄度仕様、食品用仕様、導電性仕様、抗静電仕様などのフレコンバッグ製造において多数実績あり。又、フレコンバッグ用内袋(アルミ多層内袋、導電性内袋、抗静電内袋、隔壁付き内袋)などの個別供給も可能。
静電気対策フレコンバッグについて
静電気対策フレコンバッグとは、充填及び排出作業時の静電気の放電によって発生する、粉塵爆発をはじめとした各種災害を防止するためのフレコンバッグです。
放電防止のメカニズムにより、タイプBフレコン(帯電防止タイプ)、タイプCフレコン(導電性タイプ)、タイプDフレコン(無害放電タイプ)までの三種類があります。これら静電気対策フレコンバッグに対し、静電気対策がされていない通常のフレコンバッグはタイプAフレコン(非静電気対策タイプ)と呼ばれます。
粉じん爆発などの発生の恐れのある環境においても安心してお使い頂くことが可能です。
詳細については静電気対策フレコンバッグのページをご覧ください。
静電気対策フレコンバッグの規格について
導電性(タイプC)フレコンバッグ
- 2005年
静電気対策フレコンバッグに関する初の国際規格(IEC 61340-4-4:2005)が制定され、それをもとに日本国内においてはJISC 61340-4-4:2009として制定・公表されました。
- 2012年
第2版(IEC 61340-4-4:2012)が成立・公表され、静電気対策の観点から、フレコンバッグを4タイプに分類し、それぞれの構造上および性能上の要求事項を定めました。
また、内袋についても3タイプに分類し、それぞれの要求事項を定めるとともに、使用条件に応じて適用可能なフレコンバッグと内袋の組み合わせを規定しています。
- 2015年
日本国内ではIEC 61340-4-4:2012を参考に、JIS C 61340-4-4:2015として新たに制定・公表されました。
- 2018年
JIS規格(JIS C 61340-4-4:2015)の基となったIEC規格が改正され、その中で新たな内袋の規格L1C内袋についての規格が制定されました。
※IEC(International ElectrotechnicalCommission) とは国際電気標準会議。電気および電子技術分野の規格の標準化を目的とする国際機関。本部はジュネーブ。1906年設立。
フレコンバッグの種類
タイプA
非静電気対策タイプ:
静電気対策が特に施されていない一般的なフレコンバッグです。
タイプB
帯電防止タイプ:
絶縁破壊(※)によって静電気を緩和し、沿面放電の発生を抑制するように設計されたフレコンバッグ。静電気災害防止対策された環境において、着火エネルギーが3mJを超える粉じん環境下で使用できる。
※絶縁破壊とは・・・絶縁体に加わる電圧を増してゆくと、ある限度以上で絶縁性を失う現象。
タイプC
導電性タイプ:
カーボン・スチールまたは銀の芯のある導電糸が、一定間隔内に混織された生地により作られたフレコンバッグです。粉粒体などの充填、排出の際に発生する静電気を速やかに減少させ、災害につながるエネルギーを蓄積させない仕組みになっております。弊社では検品後出荷前に全品導電性をチェックし、出荷を行っております。
タイプD
無害放電タイプ:
ブラシ放電や沿面放電の発生を防ぎ、接地の必要がない、安全のために設計された素材からつくられています。このタイプのフレコンバッグは帯電した際、導体が近づいた時にブラシ放電や沿面放電を起こすよりも先にコロナ放電を起こします。コロナ放電は無声放電とも呼ばれる音も光もほぼない非常に弱い放電のため、発火を起こしません。接地を必要としない、静電気の危険に対する完全保護を目的としたフレコンバッグです。
内袋の種類
静電気対策フレコンバッグに対応した内袋は下記の種類があります。内袋の種類により、組み合わせて使用できるフレコンバッグが異なる為、注意が必要です。
L1内袋
少なくとも片面の表面抵抗率が (23±2℃且つ相対湿度20±5%の条件で)1.0×107Ω以下という導電性の高い内袋。作業中、これを接地することによって電位は 300 V 以下となり、火花放電を生じない。接地不良であると容易に火花放電を生じるため、取扱いには注意が必要。
L1内袋外観
隔壁付きL1内袋外観
隔壁付きL1内袋側面
組み合わせ可能なフレコンバッグ:タイプCフレコン(導電性タイプ)のみ
L1C内袋
L1C内袋は1.0×108Ω以下の表面抵抗率の内部層を持つ多層材料から作られており、L1内袋と同様にタイプCフレコンにのみ使用可能。
組み合わせ可能なフレコンバッグ:タイプCフレコン(導電性タイプ)のみ
L2内袋
少なくとも片面の表面抵抗率が(23±2℃且つ相対湿度20±5%、23±2℃且つ相対湿度60±10%の条件で)、1.0×109Ω以上 1.0×1012Ω以下の範囲をもつ内袋。このタイプは、接地して使用することが原則であるが、たとえ接地不良となっても着火性放電を生じにくいという特長があり、最も汎用性のある内袋。
組み合わせ可能なフレコンバッグ:タイプBフレコン(帯電防止タイプ)、タイプCフレコン(導電性タイプ)、タイプDフレコン(無害放電タイプ)
L3内袋
両面の表面抵抗率が(23±2℃且つ相対湿度20±5%の条件で)、 1.0×1012Ω超という絶縁性の内袋だが、絶縁破壊電圧は4kV 未満。この内袋は、沿面放電を生じることは無い一方で、ブラシ放電を防止することはできない。
組み合わせ可能なフレコンバッグ:タイプBフレコン(帯電防止タイプ)のみ
静電気対策フレコンバッグと内袋の組み合わせ一覧
内袋タイプ | 内面の表面抵抗率 | 外面の表面抵抗率 | 絶縁破壊電圧 | 厚さ | 組み合わせ可能な フレコンバッグ |
---|---|---|---|---|---|
L1 | 1.0×107以下 | 1.0×107以下 | 測定不要 | 制限無し | C |
1.0×107以下 | 1.0×1012以下 | 測定不要 | 制限無し | ||
1.0×1012以下 | 1.0×107以下 | 測定不要 | 制限無し | ||
1.0×107以下 | 1.0×1012超 | 4kV未満 | 制限無し | ||
1.0×1012超 | 1.0×712以下 | 4kV未満 | 700μm未満 | ||
L1C | 1.0×1012以下 | 1.0×1012以下 | 測定不要 | 制限無し | C |
1.0×1012以下 | 1.0×1012超 | 4kV未満 | 制限無し | ||
1.0×1012超 | 1.0×1012以下 | 4kV未満 | 700μm未満 | ||
1.0×1012超 | 1.0×1012超 | 4kV未満 | 700μm未満 | ||
L2 | 1.0×107以上 ~ 1.0×1012以下 | 1.0×109以上 ~ 1.0×1012以下 | 測定不要 | 制限無し | B,C,D |
1.0×107以上 ~ 1.0×1012以下 | 1.0×1012超 | 4kV未満 | 制限無し | ||
1.0×1012超 | 1.0×109以上 ~ 1.0×1012以下 | 4kV未満 | 700μm未満 | ||
L3 | 1.0×1012超 | 1.0×1012超 | 4kV未満 | 制限無し | B |
内袋タイプ:L1
ケース①
内面の表面抵抗値:1.0×107以下
外面の表面抵抗率:1.0×107以下
絶縁破壊電圧:測定不要
厚さ:制限無し
組み合わせ可能なフレコンバッグ:C
ケース②
内面の表面抵抗値:1.0×107以下
外面の表面抵抗率:1.0×1012以下
絶縁破壊電圧:測定不要
厚さ:制限無し
組み合わせ可能なフレコンバッグ:C
ケース③
内面の表面抵抗値:1.0×1012以下
外面の表面抵抗率:1.0×107以下
絶縁破壊電圧:測定不要
厚さ:制限無し
組み合わせ可能なフレコンバッグ:C
ケース④
内面の表面抵抗値:1.0×107以下
外面の表面抵抗率:1.0×1012超
絶縁破壊電圧:4kV未満
厚さ:制限無し
組み合わせ可能なフレコンバッグ:C
ケース⑤
内面の表面抵抗値:1.0×1012超
外面の表面抵抗率:1.0×1012以下
絶縁破壊電圧:4kV未満
厚さ:700μm未満
組み合わせ可能なフレコンバッグ:C
内袋タイプ:L1C
ケース①
内面の表面抵抗値:1.0×1012以下
外面の表面抵抗率:1.0×1012以下
絶縁破壊電圧:測定不要
厚さ:制限無し
組み合わせ可能なフレコンバッグ:C
ケース②
内面の表面抵抗値:1.0×1012以下
外面の表面抵抗率:1.0×1012超
絶縁破壊電圧:4kV未満
厚さ:制限無し
組み合わせ可能なフレコンバッグ:C
ケース③
内面の表面抵抗値:1.0×1012超
外面の表面抵抗率:1.0×1012以下
絶縁破壊電圧:4kV未満
厚さ:700μm未満
組み合わせ可能なフレコンバッグ:C
ケース④
内面の表面抵抗値:1.0×1012超
外面の表面抵抗率:1.0×1012超
絶縁破壊電圧:4kV未満
厚さ:700μm未満
組み合わせ可能なフレコンバッグ:C
内袋タイプ:L2
ケース①
内面の表面抵抗値:1.0×107以上~1.0×1012以下
外面の表面抵抗率:1.0×109以上~1.0×1012以下
絶縁破壊電圧:測定不要
厚さ:制限無し
組み合わせ可能なフレコンバッグ:B,C,D
ケース②
内面の表面抵抗値:1.0×107以上~1.0×1012以下
外面の表面抵抗率:1.0×1012超
絶縁破壊電圧:4kV未満
厚さ:制限無し
組み合わせ可能なフレコンバッグ:B,C,D
ケース③
内面の表面抵抗値:1.0×1012超
外面の表面抵抗率:1.0×109以上~1.0×1012以下
絶縁破壊電圧:4kV未満
厚さ:700μm未満
組み合わせ可能なフレコンバッグ:B,C,D
内袋タイプ:L3
ケース①
内面の表面抵抗値:1.0×1012超
外面の表面抵抗率:1.0×1012超
絶縁破壊電圧:4kV未満
厚さ:制限無し
組み合わせ可能なフレコンバッグ:B
- *L1、L3→23±2℃且つ相対湿度20±5%の条件
- *L2→23±2℃且つ相対湿度20±5%、23±2℃且つ相対湿度60±10%の条件
- *L2内袋をタイプCで使用する場合、発生電流は3μAを超えてはならない
- 静電気対策フレコンバッグについての詳細はこちらへ
食品衛生法・食品、添加物等の規格基準について
弊社では「合成樹脂製の器具又は容器包装の材質規格(厚生省告示第370号)」に基づき、フレコンバッグスタンダード原反及び食品向け内袋の定期検査を実施しております。
弊社のスタンダード原反は本規格内の全ての基準値において適合の数値を示しており、食品、飼料などの用途をご希望されるお客様にも安心してお使い頂けます。
食品・医薬品向け無添加ポリ袋
弊社ではお客様のご要望により食品・医薬品向けの無添加ポリ袋を組合わせたフレコンも製造しております。
フレコンの内袋に使用されるポリ袋はLDPE、LLDPEがメインの原材料になりますが、
基本的に無添加原料は、ラジカル重合タイプのLDPEになります。
一方、LLDPEはイオン重合のため、インフレーション等の反応時に触媒が使用されます。
一般のLLDPEは塩素系触媒が使用されますが、塩素には腐食性があり、中和の為に「ステアリン酸カルシウム」等も添加される為、塩化カルシウムやステアリン酸等が生成されてしまいます。
弊社では斯様な物質の内容物への溶解を避けるべく、需要家様への無添加ポリ袋もご提案可能でございます。
また湿気に弱い内容物の場合、弊社では複合仕様のアルミ内袋を組合わせたフレコンを提案しております。
密閉性が高いアルミ内袋では内容物を湿気より完全に守ることが出来ます。
加えて含水量の高い内容物に関して、アルミ内袋は酸素透過率が低い為、内容物の遺漏を防ぐだけでなく、一部発酵の進行を防ぐことも可能です。
各種試験機械
お客様に安心してご使用頂けるフレコンバッグ製品供給の為、自社内に各種試験機械を設置しフレコンの各種部材及びフレコンバッグ製品性能を定期的に計測しております。
フレコンの吊り上げ強度試験機
万能引張強度試験機
QUV紫外線蛍光ランプ式促進耐候性試験機
取扱フレコンバッグ製品例
弊社では、お客様のご要望に応じて様々なフレコンバッグを設計、製造しております。
原反は100%バージンPPを使用し、食品規格に対応しております。
フレコンバッグの各種寸法及び形状、性能はご希望に応じオーダーメイド製造、及び印刷、内袋の装着、ラミネート加工も可能でございます。(ただし、別途料金が発生します。)
参考フレコンバッグ製品図面一覧
SF01
静電気対策フレコン(タイプB)
SF02
静電気対策フレコン(タイプC)
SF03
タイプC+L2内袋
UF01
ユニットタイプ
UF02
オープンコンテナ
※表中記載サイズの単位は全てmm。
フレコンバッグに関する詳細情報はフレコンバッグ知識をご覧ください。
参考フレコンバッグ製品サイズ一覧
※表中記載サイズの単位は全てmm。
フレコンバッグに関する詳細情報はフレコンバッグ知識をご覧ください。
02.品質保証
Quality Assurance
品質管理体制
下記のフレコンバッグ品質管理体制で、品質管理を徹底しております。
【保証期間】
1年(納入日起算)
※ただし、以下の条件の下とする。
【フレコンバッグの保管場所】
紫外線の影響を受けない屋内であること。
【フレコンバッグの取扱条件】
1回限りの所定の使用。(ただし、特別な仕様のフレコンバッグは除く)
各種認証及びフレコンバッグ製品に関する試験成績書
ISO9001認証(弊社製造工場)
ハラル認証(弊社製造工場)
新JIS規格試験成績書
フレコンUN試験成績書
REACH制限物質試験成績書
食品用容器分析成績書(本体原反)
食品用容器分析成績書(投排口原反)
食品用容器分析成績書(内袋)
RoHS指令6物質分析成績書
RoHS指令追加4物質分析成績書
フレコンバッグ製品に関してはJISやUN(国連危険物輸送基準)をはじめ各種基準試験を定期的に取得しております。
また、製造工場としては、ISO9001を早期に取得の上、2014年10月より食品関連原材料のご使用に対応すべく、香港のHalal Foundation Center (HFC)認証を取得しております。
香港のHalal Foundation Center (HFC)の概要はこちらのリンクからご覧いただけます。
Halal Foundation Centerオフィシャルサイト
https://www.halalfoundationcenter.org/
03.研究開発
Research and Development
フレコンバッグ社内強度試験
フレコンバッグJIS Z 1651基準試験
国連危険物輸送UN試験
耐候性大型土のう性能試験
フレコンバッグ部材強度試験
フレコンバッグUVB耐候性試験
タイプCフレコンバッグ導電性試験
フレコンバッグの社内設計
04.応用例
Application Examples
弊社フレコンバッグの客先部分応用例
化学品 / 食品 / 活性炭 / カーボン / 電池材料 / 塩 / 農薬 / 飼料 / 加工肥料 / 除染廃棄物容器 / 耐候性大型土のう / 静電気対策フレコンバッグ / 隔壁付フレコンバッグ / セメント用フレコンバッグ / 型崩れ防止加工 / 粉漏れ防止加工 / 防塵加工
汎用フレコンバッグ
長尺型フレコンバッグ
多段積み対応フレコンバッグ
静電気対策(導電性)フレコンバッグ
(タイプC)
UN基準対応フレコンバッグ
型崩れ防止隔壁付フレコンバッグ
メッシュフレコン(内部からの撮影)
ユニットフレコン
ユニットフレコン
弊社フレコンバッグ装着内袋の応用例
帯電防止内袋(L1・L2) / 無添加内袋 / 成形内袋 / 隔壁付き内袋 / アルミ内袋
隔壁付きL1内袋
型崩れ防止隔壁付き内袋
アルミ内袋